『アルテアの魔女と南海の王』主な登場人物

エレ
この物語の主人公。十八歳。
フェルム大陸にあるセァク皇国の王姉エン・レイ。『エレ』は通称。
幼い頃に故郷アイドゥールで破神タドミールの血を浴びた為に、破神の能力の片鱗『神の口』を有し、大陸で唯一、ヒノモトの『濁り無き言の葉(濁音、半濁音を含まない言葉)』で人知を超えた現象を起こす『アルテア』を使える。
隣国イシャナの国王レイとの縁談をきっかけにインシオンと出会い、自らの出自を知った後は、インシオン遊撃隊の一員として各地を回っている。
インシオンを異性として意識しているが、まだ当人には伝えていない。

インシオン
イシャナの英雄にして『黒の死神』の異名を持つ、凄腕の戦士。二十九歳。
名前は東方の古代語でそのものずばり『英雄』という意味。
その正体は、イシャナ国王レイの双子の弟イン。諸事情で王族ではなく軍人としてイシャナ軍に所属し、自身の遊撃隊を有して自由に動く。
かつてエレを救った事があり、時を経てセァクの姫となった彼女と再び出会う事となった。
十四年前にアイドゥールに出現した破神を倒した事で英雄の名を得るが、同時に破神の血を浴びた事で、ほとんどの傷が回復する『神の血』の能力と、破獣カイダ化の呪いを受けている。
エレの気持ちに気づいているようだが、彼女の保護者を自認しており、想いには応えていない。

シャンメル
インシオン遊撃隊の一員。十七歳。
若いながらもインシオンにひけを取らない戦闘能力を有する。
人格形成期の環境のせいで、やや良心に欠けた言動を取りがちだが、根は悪人ではない。
アイドゥール出身者であり、能力は『神の足』。常人の数倍の速度であらゆる障害を無視して駆ける事ができるが、代償に寿命を削る。しかしその事に関して、本人にあまり悲愴感は無い。

リリム
インシオン遊撃隊の一員。十四歳。
短弓と薬草の知識で他の隊員の補佐をする。
年齢の割に冷めた態度を示すが、時折年相応の反応を見せる。
エレやシャンメルと同じくアイドゥール出身者で、破神の血を持つ者の存在を「見る」事が可能な『神の目』の能力を持つ。代償は、一度能力を使う度に、何か一つ嗅覚か味覚を失う。


レイ
イシャナ国王。インシオンの双子の兄。
病弱な身体を抱えているが、王としての精神力は持っている。
エレがインシオンに向ける気持ちに気づいており、応援してくれている様子。

プリムラ
レイの異母妹。インシオンの妹にもあたる。
黙っていれば可愛いが、たまに姫君にあるまじき発言が飛び出しまくる。
セァクのヒョウ・カ皇王と婚約関係にあり、エレを義姉としてだけでなく友として認めている。

アーキ
冴えないプリムラ付きの侍女……は仮の姿で、実際はかなり腕の立つ密偵。

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