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七月のなまけもの
七月のなまけもの

No.626

15年前の今日の話。
まだつらいひともいらっしゃると思うので、畳みます。

今日、話しかけようとしたら「人と話したくない」って完全に塞ぎ込んでいるひとがいて、機嫌悪いのかな、と思っていた呑気な私がいました。
が、後から話せる状態になったので聞いたら、3.11がものすごいトラウマとのこと。
私が呑気すぎた……。

15年前の今日、私はお台場で新しい派遣の仕事を始め、研修最終日の試験を受けていました。
「あの時刻」にまさに。
揺れて揺れて、近くの工事中のビルで火災が起きて、生まれて初めてと言っていいくらい、死というものは傍らに寄り添っているのだと痛感しました。

その後7時間かけて帰宅しました。よく帰宅できたな……。携帯の電池は底をついていました。
ブーツで数駅歩いたので、次の日はすごい筋肉痛でした。

あれからもう15年なんですねえ……。
一番下の甥はあの日を知りません。生まれていないから。
姪たち2人は、家にいて、テーブルの下に咄嗟に潜ったそうです。
あの子たちも、ずいぶん立派になりました。

そして私は今日もぼんやりと生きています。
また明日、もしくは今夜、また揺れるかもしれないと、気にしていたら生きられないので。
でも、あの日見た黒煙、返ってこなかったメール、雨の冷たさ、つった足、「電車動きまーす!」と叫んだ駅員さんの声。
何もかもが、最近の記憶より今も明瞭に脳裏に浮かぶのです。畳む


#生きる

ひとりごと2026年